SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

作家・志賀直哉没後50年経った。

  小説の神様と呼ばれた

志賀直哉がなくなって

10月21日で50年経ちました。


 自我が強い神様なので

他人には容赦しない。

人を殴った話を平気で

小説に書いたりする。

 津軽でちょっとバカにされたので

太宰治を批判して

太宰に罵倒されたりもした。

没したあと特注の立派な骨壺に遺骨は

入れられていたが

その骨壺ごと遺骨は

盗まれてしまった。

 盗んだ奴は美術品だと

思ったのだろう。

志賀の遺骨らしき骨は

打ち捨ててあった。

その骨が志賀のものかは

どうかはわからなかったそうだ。


 小説の神様も戦後は名前だけという気がする。

しかし文章は稀代の名文である。

修飾は少ないが簡潔平易な名文である。


 モーツァルトシューベルトの音楽は

うつ病に効果があるという。

 30年前の研究だが

志賀直哉の作品もうつ病に効果があるという

話を聞いたことがあった。

 日本文学に背を向けた

富永太郎という詩人がいたが

なぜか志賀直哉の作品だけは

熱心に読んでいたという。

志賀は今もサムシングなのだろう。


 知人で下の名前が「直哉」という人がいるが

親御さんが志賀のファンだったのだそうだ。

生まれるときに「暗夜行路」を読んでいたとのこと。