光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

フランシス・スコット・フィッツジェラルドを読む。

 ありがたいことに

私の薦めた小説を読んだと

ブログに書いたブロガーさんがいらっしゃる。

 フィッツジェラルド

長編は大体読んでいる。

 というか長編は全部読んでるかな。

『楽園のこちら側』『美しく呪われた人たち』は

最近出版されたのを読んだし、

角川文庫で

『華麗なギャツビィ』『夜はやさし』『ラストタイクーン』を

読んだ。

あと短編集は『雨の朝巴里に死す』を角川文庫で読んだ。

なぜか角川が多い。

 昔の角川文庫は地味だったのである。

文庫にカラーのカバーつけたたのも

角川文庫が最初だったようだ。

 A・モラヴィアとか

けっこう重要な作家の選集のような文庫化もあるのが

角川文庫である。


 酒と女でダメになった作家といわれるのが

フィッツジェラルドであるが

失われた世代の代表的な作家である。


 失われた世代の作家が

ろくな死に方やろくなめにあっていない気もするが

フォークナーは落馬してその怪我で亡くなっている。

ヘミングウェイ双極性障害患って猟銃で自殺。

ドス・パソスは後半生は評価されなかった。

フィッツジェラルドは酒飲み過ぎで心臓病で死亡

である。

日本なら新感覚派と同世代になる。


 シドニー・ポラックの映画『追憶』で

フィッツジェラルドはいい作家だったが

酒でダメになった」というセリフがある。

この映画は設定を1933年を現在としているので

1930年代にすでにそうだったのか?

それはわからない。

 フィッツジェラルドの最後の言葉は

(ハーシーのチョコレートバーを買ってきましょうか?

といわれて)

「それはいい。あれは美味いからな。」

だったという。もちろん英語で。

 またフィッツジェラルド作品を

読み返すことがあるかどうか。