SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

5月5日「こどもの日」に翻訳ミステリ『災厄の町』を読む。

 連休最終日にみなさまいかがお過ごしでしょうか?

行政のトップが移動は控えろというので

行楽にも行けない今年の大型連休となりました。

 こういうときには

自宅で翻訳ミステリでも読みましょうか?

 先日はレックス・スタウト作品を

読んだので

今日はミステリの王様

エラリー・クイーン

(ハヤカワミステリ文庫の早川書房はなぜかしら

 エラリイ・クイーンである。)

のライツヴィル・シリーズの

『災厄の町』を読みましょう。

ライツヴィルとは

ja.wikipedia.org


です。

 ライツヴィルものの長編は6つありますが

その大半が文庫化されていました。

 なかなか文庫化されなかったのは

『フォックス家の殺人』でした。

新書サイズの早川ミステリ・シリーズには入っていたのですが

絶版でした。

 うちの親が集めたと思いますが

うちには早川ミステリ・シリーズが

1000冊ほどありました。

 では、そこから探せばいいではないかとおもわれるかも

しれませんが

家中が本だらけなので

かなり面倒です。

 そこで文庫に入るのを待ちました。

『フォックス家の殺人』が文庫になって

長編が全部読めることになりました。


 さて『災厄の町』です。

クイーン中期の傑作で

ライツヴィルものの中でも上位にくるであろう

傑作です。

 失踪していたはずの夫が急に返ってきて

晦日に何か(殺人)が起きる

というストーリーです。

犯人は?動機は?トリックは?

 クイーンといえば国名シリーズや

悲劇シリーズが有名ですが

 『災厄の町』も傑作です。

なにがいいのかというと

他のシリーズよりも

ムード重視ということです。

トリックもどうということはありません。

犯人もだいたい途中でわかってしまいます。

 神のごとき名探偵エラリー・クイーン

この作品では人間臭い面が多々見られます。

 ライツヴィルものは

婦人向け雑誌に連載したようなので

ソフトにしてあるとのことです。

 物語やムードを楽しむミステリになっています。

新訳も出ています。