光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

評論家・コラムニストの宅八郎氏死去。




news.yahoo.co.jp


 おたく評論家の宅八郎氏が亡くなった。

5月に自宅で倒れて、8月に亡くなったようだ。

 喫煙者であり、お酒も飲むし、缶コーヒーも飲んでいたようで

脳出血はなんとなく

生活習慣のせいなのかなとおもってしまう。


 宅八郎氏については

あまり知っていない。


 深夜放送で雑誌の編集者の前で

その編集者が編集する雑誌を破ってみせたのは

過激な人だとおもった。


 雑誌「噂の真相」の連載は面白かった。

田中康夫が許せないようで

個人的に逆襲していたようだった。


 ちょっとやりすぎで事件に発展したこともあった。

この確執の発端については

宅八郎氏にも言い分はあるなと思う。

 (ただ、田中康夫宅八郎は方向は違うが

オタクとしては似ているように思われる。)


 宅八郎氏のあまりしられていない一面としては

SFのファンであったということだ。

 私はSFよりはミステリのほうが好きなので

あまり多くは語れないのだが

昨日偶然にも

このSF論争のサイトを読んでいて

web.flet.keio.ac.jp


宅八郎氏が東海地区のSFサークルの会員であったことを

思い出した。


 「おたく」も永瀬唯氏がおっしゃるように

宅氏は職業として類型的なおたくを演じている

つまりは「ビジネスおたく」であったのだろうな

とは思っていた。


 94年ごろに田中康夫とのバトルはハラハラしながら

もワクワクしながら見ていた。

 連載の「業界恐怖新聞」が途絶したのは

残念であった。


 宅八郎、本名・矢野守啓、静岡県生まれ、

都内で小脳出血で死去。

享年57。

合掌。