15日に投稿しようとおもっていた
記事です。
作家・小林信彦氏が
すすめる
終戦(敗戦)前後を知るための
5つの本です。
戦後ではなく
終戦前後ということです。
その5冊。
日米関係の専門家の著者が
当局の監視下の戦時中に
こっそりと書き続けた日記、
戦中のリベラル派の動きが書かれています。
清沢氏は終戦の三か月前に
惜しくも亡くなります。
戦前戦中の度し難い非科学的な
教育の欠陥であると批判しています。
マルチタレントのはしり、
冗談ではなく
「スーパースターの徳川夢声」
の日記。
空襲のあった地域など
細かく書かれているので
空襲を知る資料としても貴重です。
戦中の芸能人の動きもわかる、
南方に慰問に行きますが
当時日本軍が南方で
何をやっていたのかも
わかります。
古川ロッパもそうですが
多忙の大スターがいつ日記を書いていたか
気になるところです。
現在は入手が難しいかもしれませんが
図書館であったら
読んでみてほしいですね。
2001年に『夢声戦争日記 抄』が中公文庫から
出ていました。
いかにして国体を守るか
ということを考えていた人たちが
皇室の周囲にいたということが
記述されています。
国体は国民よりも重要なのか
という真剣な議論をしていたとか
驚きです。
岩波だからということもありますが
皇室制度には批判的です。
(吉田氏は本日21時30分
NHKスペシャルに出演しています。)
・マーク・ゲイン『ニッポン日記』(筑摩書房)
わたしが読んだのは
ビニールのカヴァーのある
中公叢書の本です。
理想に燃えるジャーナリストの
マーク・ゲイン氏。
日本に対しても、GHQに対しても
批判的。
ジャーナリストは
こうでないと。
この間まで特別高等警察であった
人物が
今ではふつうの警察官として
何事もなかったのごとく
勤務している。
冗談きついですよと
驚愕するようなことが起きていた。
NHKやGHQにも自由に出入りしてた
マーク・ゲインは
取材すればするほど
こっけいなことが起きている。
それらを率直に記事にしていたで
あろうというところが
理想に燃える方だったと思われます。
・セオドア・コーエン『日本占領革命-GHQからの証言』(TBSブリタニカ)
GHQからみた日本の占領。
セオドア・コーエン氏は
大学では日本の労働運動を
専攻していた。
GHQの内幕を描く。
マッカ―サー将軍の急進的な政策が
のちに保守に回帰してゆくさまは
日本の占領とは関係なく
アメリカ国内の政治の問題である
ということを
暴いています。
この本読むと
日本はアメリカの属国なのだな
と思われますね。
TBSブリタニカには
良書が多かったのですが
なくなってしまいました。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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